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プライバシートークンを徹底分析

今回は、プライバシートークンという匿名性が高い機能を持つ仮想通貨を徹底的に分析します。ブロックチェーンは、一般的にブロックチェーン上の取引が全て公開されており、送信者・受信者アドレス、取引量など取引に関する情報を誰でも調べることができます。 これは、銀行の通帳の中身やクレジットカードの明細が一般に公開されているような状況ということです。このような状況を回避するために生まれたのがプライバシートークンで、プライバシートークンではブロックチェーン上の取引を公開しておらず個人のプライバシーが守られています。それでは、プライバシートークンにはどのようなものがあるかを見ていきましょう。プライバシートークンの中で時価総額が高い上位通貨は以下のようになっています。


プライバシートークン時価総額ランキング(2022年9月)
通貨特色
Monero/XMR
  • ブロックチェーンに刻まれた取引は、世界中の誰でも検証や追跡することが可能
  • 機密性が高く追跡は不可能
  • すべてのユーザーがデフォルトで匿名である唯一の仮想通貨
  • オープンソースのコミュニティ主導型プロジェクト
  • ASIC耐性により安全性を高めている
  • マイナーは、普通のPCを使用できる
  • Binanceに上場している
  • Zcash/ZEC
  • 資産状況や取引内容など、プライバシーに関わる情報の保護
  • 不正アクセスの防止
  • 送金手数料が割安
  • Binanceに上場している
  • Decred/DCR
  • ハイブリッド型のコンセンサスアルゴリズム
  • コンセンサス投票システム
  • アトミックスワップ
  • SPV ウォレット/Politeia
  • ライトニングネットワーク
  • 資金管理の分散化
  • Binanceに上場している
  • Oasis Network/ROSE
  • a16zをはじめ、多くのVCが投資
  • Webウォレットの導入とステーキング
  • 流通量が15億枚
  • ブロックチェーン上にDappsはまだ稼働していない
  • Binanceに上場している
  • Horizen/ZEN
  • 非中央集権的な「サイドチェーン」
  • Genesis CustodyがZENのカストディに対応
  • 2100万枚の最大発行枚数に対して供給量は半分程度
  • Binanceに上場している
  • Secret/SCRT
  • COSMOS上に構築されたプライバシー保護のブロックチェーン
  • 独自トークン「SCRT」を発行
  • Binanceに上場している
  • Keep Network/KEEP
  • 分散型のプラットフォーム
  • tBTCを支えているプラットフォームである
  • Binanceに上場していない

  • プライバシートークンは、匿名性がありマネーロンダリング等の不正に利用される可能性にも関わらず、ブロックチェーンの個人情報保護の観点で注目されています。時価総額上位7通貨のうち6通貨はBinanceへの上場を果たしており、Binanceも積極的に採用している分野になっています。プライバシートークンの中でも時価総額は70位程度になっているBeldex/BDXは、プライバシートークンの上位の通貨のプロジェクトと比較しても活発に活動し、匿名のチャット(Bchat)や匿名のVPN(BelNet)などの機能もリリースしています。今後、Binanceへの上場も期待したいところです。

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