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イーサリアム The Mergeいよいよメインネットで実施(2022年9月13日~15日)

The Mergeにより、イーサリアムのネットワークは「プルーフ・オブ・ワーク(POW)」プロトコルからより効率的な「プルーフ・オブ・ステーク(POS)」に移行することになります。 今までマイニングで報酬を得ていたノードは、マイニング報酬が無くなりステーキングによる報酬で運用をしていく形式に変化していきます。

  • 第1段階(Bellatrix:ベラトリックス):マージのためのチェーンを準備するハードフォークのアップグレード。2022年9月6日に完了しました。
  • Bellatrixアップグレード前にアップデートを行わないクライアントは、ETHを送信したり、マージ後のイーサリアムネットワークで操作できなくなりました。 イーサリアムの共同創設者Vitalik Buterinやコア開発者らは、残りのノードオペレーターにクライアントのアップデートを促しています。

  • 第2段階(Paris:パリス) - イーサリアム2.0への完全なアップグレード。2022年9月13日から15日にかけて実施予定になっています。
  • マージが完了すると、以前のブロックチェーン取引は引き続き保存されますが、取引のデータチェーンはビーコンチェーンと呼ばれる新しいシステムの下で記録されることになります。

    The Merge後のイーサリアムは、POW、POSどちらかに吸収され二つが一つになる訳ではなく、役割の異なる二つのレイヤーを残し連携しながら1つのイーサリアムを構成していきます。 「Paris」でいよいよこの仕組みがメインネットで実行されるのです。

    Parisアップグレードは、TTD(Terminal Total Difficulty:期間中の合計難易度)58,750,000,000,000,000,000,000で発動し、PoWチェーンが停止し後続のブロックはビーコンチェーンの(PoS)バリデーターに生成され、PoS上の最初のブロックがファイナライズした時点で、マージ完了になります。計算上、TTD後に最初のブロックが生成されてから(約13分(2エポック)後に完了する見込みです。 マージ後、PoWが終了するためマイニング報酬は0になり、1日の新規発行量はステーキング報酬(1,600ETH)のみとなる。インフレ率が約90%減少することになるためマイナーが離れていく可能性がありマイナーの売り圧には注意をしたいところです。 イーサリアムをお持ちの方は、マージ前にリスク分散をしておいた方が良いかもしれません。

    今まで、イーサリアムやビットコインを投機対象のみとして対応してきた方は、価格の乱高下によって損をしている人も多いと思います。イーサリアムについては、マイニングノードは縮小方向ですが、将来が有望な草コインの中ではまだまだ安い金額でマスターノードを運用することができる通貨があります。資産を減らさず、マスターノードのマイニング報酬で稼ぐことに興味のある方はこちらの記事も併せてご覧ください

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